メルボルブログ

オーストラリアからライフハックを考える

渡航前に考えておきたい、挫折の話【ワーホリ】

こんにちは!今回は「挫折」の話です。

暗いですが、万一の場合に備えて、リスクを管理するという話です。

 

 

みんな考えないし、エージェントも言わないけど…

そもそもワーホリにおける「挫折」って何でしょうか?

  • 資金が尽きたし、稼ぐあてもない。
  • 何らかの理由で、帰国せざるを得なくなった。

おおまかには、この2つでしょう。

親の援助が得られる人でなければ、資金が尽きた上に働けないとなれば帰らざるを得ません。

2つ目は、家庭の事情、自分の病気、精神上いられなくなったなどの理由から帰国するというシチュエーションが考えられます。今回は、主にメンタル面での問題を考えたいと思います。

 

これ、実は両方とも、私が経験しかけたことなのです。

お金が尽きかけた。

原因不明の湿疹や体調不良(おそらくストレスによるもの)で、以前のように働けなくなった。

 

ただ、いきなり帰国と言っても、航空券は直前料金なので高いです。

となると、「このレベルを超えたらすぐ帰国」というラインを決めておく必要があります。

常に自分の体調や通帳と相談しながら、過ごしていかなくてはなりません。

 

お金のリスク管理

さて、「資金が尽きた」という状態を避けるために、何ができるでしょうか?

とにかく「働ける場所をキープしておく」ことです。

 

とはいえ、仕事の少ないメルボルンと日本では考えられない流れによって、

  • 「来月閉店することになったから、来月までね。」と言われたり
  • 「きみ今日で最後ね。」と言われたり
  • いつの間にか予定を聞かれることがなかったり(要するにクビ)
  • いつの間にかシフト表から自分の名前が消えてたり(要するにクビ)
  • 「3~4年働けないか、スポンサービザは出す」と言った次の週にクビになったり

します。(全部私や知り合いの体験談です…。)

 

そして、ジャパレスでさえ1ヵ月以上決まらないってこともあります。

なので、「1~2か月無職になっても大丈夫」なように準備しておくと安全です。精神的にも安心できますしね。

 

お金を貯める手段とは?

①来てすぐ働き始める

というのも、同じような人から募集があった場合、滞在期間が長い方が絶対に有利なのです。最初は語学学校に通う人が多く、またやはり昼働ける人の方が受かりやすいのですが、昼働けるように夜のコースに通うという手段もアリかな、と思います。

 

「とはいえ、最初は語学学校に集中したい!」と感じる人もいると思います。

(というか私もそうでした。)

確かに集中して勉強していましたが、働くとなると(ジャパレスのキッチンハンド以外であれば)「実践的な英語」に触れることになります。実際に聞いて話すということですね。

特に中級レベル以上であれば飲食店に受かる確率は上がるので、週2~3日とか1日3~4時間だけでも働けるよう応募してみてはどうかな、と思います。

 

最初の頃が一番、応募したり働くのが怖いんですけどね。でも有利なのも最初です。どうせそのうち自分がやることですから、なんとかなるでしょう。「慣れたらやる」は、いつまでもやらない!

 

②知り合いやツテをたくさん持っておく

これはクビになったときの保険ですね。

例えばファームの情報を持っている人、ファームに行った人、レストランで働く友達などなど…。

もちろん、ファームは当りはずれがあるのと、レストランはタイミングが重要です。

でもツテは多いに越したことはないですね。

 

③安くて快適な住まいを探す

お金を稼ぐのも大事だけど、節約も大事です。中でもやっぱり一番お金がかかるのは、家賃。

できるだけミニマムステイが短いところに住んで、お金と快適さのバランスが取れた場所を探し続けることも大事です。

 

④渡航前に稼いでおく

単純ですが確実で楽な方法です。

確かにオーストラリアは時給は高いものの、仕事を見つけるのは難しく、また働けても希望通りの時間分働けるとは限りません。

一人暮らししている大学生も、一度実家に戻ってからバイトすれば、貯まる速さは違うはずです。

社会人はできるだけ長く働くのがベストですが、今の職場が実家から離れていたり、今の職場環境に限界を感じる場合、同様に実家から通える範囲でバイトするのもアリかな?と思います。

 

体調(主にメンタル)のリスク管理

これは、渡航前にしておきたいことの方が多いです。

①日本にいる間に、外国人の友達を作ったり、外国人と接する機会を持つ。

②日本にいる間に、ワーホリで来ている外国人と接する。

この2つは、外国人に慣れるとともに、現地人の視点もわかります。

日本人は人の目が気になりやすいというか、失敗じゃなくても失敗だと思ったり、1回失敗しただけで悩みやすいかな、と思うのですが、現地人の視点を知れば、「そんなに落ち込んだり恥ずかしく思ったりする必要ない」ってことがわかります。

例を出してみましょう。日本語がたどたどしい外国人が話しかけてきて、ちょこちょこ文法も間違っている。彼らは道がわからず、あなたに尋ねています。

そんなとき、「日本語話せなくて恥ずかしいなこの人」って思いますか?

困っている人ががんばって話そうとしていたら、教えようとしませんか?

 

その気持ちがわかれば、自分の中の恥ずかしさも減るのではと思います。

それに、「失敗しないようにチャレンジしない」よりも、「失敗してもチャレンジを続ける」ほうが、自分にとってプラスになると思いませんか?

 

③日本にいる間に、できるだけ英語の勉強をしておく。※特に苦手な分野

「海外に来たらどうにかなると思っていたが、どうにもならなかった。」

「伸びたのは伸びたけど、もっと勉強しておけばよかった。」

勉強しておいて損はありません!

少しずつでも積み上げましょう。

 

④海外でも継続できる趣味や好きなものを見つけておく

海外でも息抜きできるようにしておくってことですね。

今はネットがあるので、日本のドラマやTV番組、マンガなども簡単に読めますね。

趣味といえば、メルボルンではスケボーをしている人がすごく多いので、こっちでスケボー買って現地の人とやっている人もいました。

ミートアップで自分の趣味のサークルを探すのもアリですね。 

 

 

ここからは、渡航後もできることです。

⑤保険が適用されるカウンセリングを受ける

これは国や都市、保険によって異なりますが、条件が揃えば現地支払いなしで日本人のカウンセリングを受けることができます。

また、語学学校にカウンセラーや日本人スタッフがいることもあるので、相談してもよいかもしれません。

 

⑥オウンルームに住む

海外生活、やはりどこか気を張っているためか、疲れることもあります。

特にうまくいってないときやまだ慣れていないときは、余計に疲れやすいですね。

私も一時期、「1人になれる場所がほしい」と思っていました。

オンとオフの切り替えをすることも大事です。

自分にあった住まいを探しましょう!

 ちなみに、オウンでも部屋の音全部筒抜けなんて物件もあるので、そのへんはよく確認しましょう。

 

帰国する場合のシミュレーションをしよう

  • 帰国のタイムリミットはいつか
  • 残高のリミットはどこか
  • どこに戻るのか(実家、大学や働いていたところの近く、そのほか)
  • 再渡航する可能性はあるか

 

このあたりを考える必要があります。

でも本当に追い詰められているときは、とにかく帰るってことだけを考えてもいいでしょう。再渡航やその後のことは、とりあえず日本で休んでから考えるのもアリです。

 

また、タイムリミットや資金面のリミットを考える際に、「1週間どれぐらいで生活できるのか?」も考える必要があります。

 

私も仕事が見つからなかったときや、体調を崩し辞めるときに、そのへんを整理して書き出しました。

書き出すことで「ここまでは大丈夫!」と見通しを持てるようになるので、それだけでも違います。ぜひやってみてくださいね。

 

挫折は悪いことか?

これは、自分の意味づけによって異なってきます。

「それがわかるのも経験」という言い方をしていた人もいました。

ワーホリは何が起こるかわかりません。

挫折というルート、あるいは選択肢もあるということを、アタマの片隅に入れておきましょう。