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オーストラリアからライフハックを考える

なんでもかんでも発作が起きる。【パニック障害】

このブログはもともとワーホリ向けのブログとして開設したものだけれども、帰国した上にワーホリの目途も立たない今、もっと広範囲のトピックを扱っていこうと思う。

ワーホリで得たことを日常生活に活かすライフハックブログというのが一応当初の目的でもあったしね。

 

あまりはっきりと書いてこなかったが、私はパニック障害の既往歴がある。

「パニック障害なのに飛行機乗って海外行けたの?」と思われるかもしれないが、発症は15年前、高校生の頃。投薬治療しつつ症状がひどかったのが20歳ごろで、20代後半からはだいぶ落ち着き、薬なしで一般生活が送れるようになった。

 

高校の頃は、授業中の教室が一番だめだった。吹奏楽部だったので、部室もあまり得意ではなかった。不特定の人よりも特定の人たちのほうが怖かった。電車通勤だったけど、田舎だったのとピークの時間帯を避けて通勤していたため、電車に乗れなかったということはなかった。一般的なパニック障害の罹患者に比べると、乗り物に対する恐怖感はもともと少ないように思う。そんなわけで薬なしで生活できるようになって3年ほど経ったころ、海外にも行けた。

 

しかし、この秋の転職に伴い、高校以来の電車通勤、しかも今までの人生で一番長い通勤時間。コロナ禍でも都会の満員電車に乗らねばならず、ストレスを感じているうちに再発してしまった。1ヵ月ほど前から段々調子が悪くなり、ついに出勤できない日も出てきてしまった。

 

仕事はもう辞めざるを得ないだろうが、そのあとのこと。パニック発作が起きないような仕事を選ばなくてはいけない。

ずっと前からやりたかったことがあるので、それに挑戦しようとした。が、恐れから来るのだろう、やっぱり発作が起こりそうになる。「やりたかったこと」は仕事以外の趣味のことでも、やろうとすると発作が起こる。

 

思うにプレッシャーがかかりすぎるのだろう。趣味のことなんて誰に見せるわけでもないものを作るだけなのに、苦しくなってしまう。

 

パニック障害は、自律神経のエラーだ。正常な時は交感神経と副交感神経がバランスよく働くので、人は勝負するときやがんばりたいときにある種の興奮状態になり、それが終わるとリラックスする状態になる。それが、落ち着いていていい場所でも興奮状態になって、挙句の果てに「死ぬかも!」という非常ボタンがヘンなところで作動してしまう。誤作動でも非常ボタンには変わりないので、己の知らないタイミングでやってくる「死ぬかも!」という恐怖感と向き合わねばならない。

 

でも、楽しいはずのことや誰にも見せないことでさえ、発作が起こったり起こりそうになっている。考えられる原因は、次のようなことだろうか。

 

①自意識過剰。

②良い意味での興奮状態を、体がヘンに受け止めてしまっている。

③別の行動の過去と現在したいことが、ヘンな結びつきをしている。

④単純に環境・身体要因が影響している。

 

①はそのまま、「これをやってみて失敗したら恥ずかしい(誰にも見せないのに…)」とか、「自分はもう終わりだ」と考えてしまっている。うつ病で言うところの「全か無か思考」というやつ。

 

②は、ワクワクする!という興奮状態を、敵が来た!というような興奮状態と錯覚してしまい、「死ぬかも!」ボタンが誤作動しているというもの。

 

③は、昔Aという分野でとある行動をしたらものすごく怒られたり否定されたり無視されたというようなことがあった。今Bという分野でとある行動をしようとすると、また同じような結果が起こるのではないか…と不安になっているというもの。

 

④は、季節や体調面によるもの。個人的には梅雨と年末にパニック発作が起こりやすくなる。また、体の疲れも影響している気がする。

 

自分の場合、以上が原因で、やたらと発作が起こっていると思われる。

うつ病の治療であれば、「じゃあ認知療法で②を解決しましょうねー」とか「カウンセリングで③に向き合いましょうねー」となるのだろうが、それさえも面倒くさい。

まずは布団でゴロゴロしながら、体の緊張を取っていきたい。自分は幸いにも、今はうつ病ではないので、空いている時間に銭湯に行って浸かるのも効果があった。まだ治りきっていないが、焦らずゆっくり治していきたい。